パソコン上のデータを完全に消去するには?
パソコンのデータは簡単に消えない!?
パソコンを譲渡したり、処分したりする場合、保存したデータを完全に消去する必要があります。ゴミ箱を空にしたり、リカバリ(初期化)したりして、データを消去したつもりでも、復元ソフトを使えば消去したつもりのデータが復元できてしまうことがあります。
最近では、リモートワークで自宅のパソコン上で仕事のデータを取り扱ったりするようになり、勤務先からデータの管理方法についての注意を受けることもあると思います。このページではデータの消去方法について紹介しています。
データ消去機能を使って消去
パソコンが起動する場合、初期化時のデータ消去機能や専用のデータ消去ソフトを使って消去する方法があります。消去したいパソコンを譲渡や買取に出す予定の方は、こちらをご検討ください。記憶領域に空のデータを書き込むことで、データの復元を困難にします。以下は、消去する方法の例ですが、記憶領域をすべて上書きするため時間がかかります。
- 例:Windows10の初期化機能
設定画面から「更新とセキュリティ」→「回復」→「初期状態に戻す 開始」で初期化を進めます。その際に「クリーニング」にチェックを入れて初期化を行います。
各パソコンメーカーのリカバリ機能にも消去機能が含まれている場合があります。
- 専用のデータ消去ソフトの例
記憶領域の全てを完全消去するソフトや一部だけ消去してくれるものがあります。全体を消去してくれるソフトは、Windowsも消去されてしまいパソコンを使用できなくなってしまう場合もあるので注意しましょう。
アーク情報システム HD革命/Eraser
AOSデータ ターミネータ
記憶媒体の破壊による消去方法
パソコンのデータは、一般的にパソコン内のハードディスクやSSDといった部品に保存されており、これらのパーツを破壊して消去する方法もあります。特にパソコンが正常に起動しない場合は、部品を取り外しての処理が必要になります。物理的な破壊と、強力な磁気を発生させる専用の機械で消去する方法があります。
- 記憶媒体の取り外し(ノートパソコンの例)
ハードディスクなどの記憶媒体を取り外します。
※複数の記憶媒体が搭載されている場合もあります。
- 記憶媒体の破壊
※ハードディスクのプラッタ(円盤)はガラス製のものもありますので注意して作業が必要です。
- デスクトップ型パソコン用ハードディスクの例(専用機器で破壊)
消去する場合の注意のまとめ
- 上書き消去の場合、時間がかかる
- 記憶媒体が簡単に取り出せない機種もある
- 完全に消去するとWindowsなどのOSも消えてしまう場合がある
- 消去を証明する方法が少ない
- 記憶媒体破壊の際のケガに注意
当店では、記憶媒体の種類や状態にあわせて適切な消去作業を実施しています。証明書の発行や記憶媒体の取り出しだけも可能です。消去後の端末のお引き取りも可能です。お気軽にご相談ください。